名前はみなさん聞いたことがあると思いますが

エイズは免疫不全の感染症です。

 

後天性免疫不全症候群という正式名称で、

英語名の略称をエイズといいます。

(Acquired immune deficiency syndrome, AIDS)

 

この感染症は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞に感染して起こるものです。

人の免疫作用はとても大事なもので、体を守る役割を果たしています。

免疫がないと人間はあらゆる病気に侵され続けてしまいます。

HIVに感染すると、免疫細胞を破壊して免疫不全を起こします。

 

HIV(エイズ)の感染経路や原因について

HIV(エイズ)の感染経路は性行為(精液・膣分泌液)や

血液感染、母乳などが主なものです。

傷のない皮膚からは入ることはありません。

 

性交による感染では、女性は精液が膣粘膜へ接触し

血液中にウィルスが侵入すること、

男性は性交によって亀頭の細かい傷から膣分泌液が接触し

血液中にウィルスが侵入する事で感染する傾向にあります。

 

性交でなくても性器を擦り合わせるような行為で感染が起こることもあります。

また肛門性交でも腸粘膜に精液が接触することから感染するといわれています。

口腔内に傷が生じているなどの場合には、

口で性器を愛撫するフェラチオやクンニなども注意が必要です。

 

血液感染に関しては、感染者の傷に触れたり

輸血、麻薬まわし打ち等で、血液中に侵入する感染もあります。

 

したがって麻薬・覚醒剤中毒者間の注射器・注射針の使い回しから

感染することも諸外国で多くみられます。

 

また母乳でも感染するため、

母親が感染していると子供も感染してしまいます。

 

HIV(エイズ)の潜伏期間や症状について

HIV(エイズ)の主な症状は、リンパ節の腫れ、

合併HIVの初期症状は、発熱、咽喉の痛み、だるさ、口内炎、下痢などであり、

風邪やインフルエンザの症状と似ています。

 

いずれも感染後2-4週で起こり、

数日から10週間程度で症状が軽減され無症状になるため

気づくのが遅くなり悪化しやすいといわれています。

 

潜伏期間が10年と長く、数年は無症状のため気づかないでいますが、

その間もウィルスは増殖し続けます。

やがて顔面から全身にかけての皮膚炎などが見られるようになると

これらの症状によって医療機関を訪れて、

検査結果からHIV感染とされることも多いのです。

 

さらに悪化すると、肺炎やカポジ肉腫、

悪性リンパ腫、悪性腫瘍、など

生命に危険が及ぶ症状になります。

 

また、中枢神経系組織へHIVが侵入すると

脳の神経細胞が冒され精神障害、

記憶喪失になることもあります。
HIV(エイズ)は通常の環境では弱いウイルスで、

社会生活をしている分には、

感染者と一緒にいても感染することはないとされています。

 

HIV(エイズ)の検査時期や方法について

HIV(エイズ)の検査方法としては血液検査が必要です。

保健所や病院などでは定期的に無料検診なども行っています。

 

また、性病検査キットでもHIV(エイズ)に対応しているものも多いです。

キットを購入して血液を採取して返送すれば、

自宅にいながら誰にも知られずに検査する事もできます。

 

感染初期においては血液検査では検出できないこともあるため、

検査時期としては感染の機会らしき行為があってから

3か月以上経過した後にすると良いです。

 

 

HIV(エイズ)の予防や治療方法、再発を防ぐ方法について

HIV(エイズ)の予防としては、性行為におけるコンドーム着用が必須です。

また、日常生活でも他人の血液に触れないように注意しましょう。

 

HIV(エイズ)は現時点ではまだ完治はしない病気とされています。

もし感染してしまった場合には、抗HIV薬の服用が不可欠です。

 

抗HIV薬は数種類の内服薬を組み合わせて治療するのが一般的です。

併用する抗HIV薬は下記5つが主なものです。

 

・プロテアーゼ阻害剤

・インテグラーゼ阻害剤

・侵入阻害薬

・核酸系逆転写酵素阻害剤

・非核酸系逆転写酵素阻害剤

 

しかし、抗HIV薬はHIVを体内から排除できる薬ではありません。

あくまで繁殖を抑える働きになりますので

中途半端でやめてしまうと意味がなくなってしまいます。

抗HIV薬は、開始したら一生飲み続けることが必要になるのです。

 

抗HIV薬を途中でやめるとウィルスが耐性をもってしまい

効かなくなることもあります。

なのできちんと内服して治療を続ける必要があります。